blogs.

blog start all over, again

【転載】【謝辞】LINE株式会社を退職します

この記事の読了時間:5分

f:id:ldmoriuchi:20130517112221p:plain

※このエントリは本館の同記事のミラーです

ライブドアで入社して以来、2年と7ヶ月勤務したLINE株式会社を5/31付けで退職することとなりました。最終出社日のお勤めを済まし、とても温かい送別をいただいた今、いちブロガーとして残されたお仕事はこの「退職エントリー」のみです。

あっという間でしたがとても充実した在職期間を振り返るこの記事をもって、お世話になった各方面の皆さんへのお礼と代えさせていただきます。

やってきたこと

企画・開発ディレクターチームのマネージャーとして、各サービスに主体的に関わることができました。

ネットサービスを開発運営する会社での経験は初めての上に、歴史たっぷり悲喜こもごもなライブドア。自分たちの関わったサービスが、アイデアを出した機能が、世の中で言及される(されうる)刺激的な体験をすることができました。

NHK NEWS WEB ネット報道の新潮流(2) アプリがニュースを変える http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2013_0508_02.html

きっかけはライブドア事件!? NHN Japan ディレクターブログが描くディレクターの未来像(1/2):サイラボ|cylab
http://cylab.jp/2012/08/nhn1.html

Facebookプラットフォームをどう活用するか――“マジレス”投稿サイト「ANKER」の狙い (1/2) - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1109/16/news010.html

 

具体的に良かったこと

◆思い出:憧れの人たちと仕事ができた

入社前のいちライブドアファン時代から、ブログやIT系ニュースで勝手に憧れていたライブドアスタッフ、

@nipotanさん, @lestrratさん, @ikebeさん, tabbataさん, kokuboさん, sasakillさん, chakurikiさん, 941さん, スエヒロさん

たちと同じ「中の人」として具体的にプロジェクトを進めたり、カジュアルにディスカッションができたことは経験と言う以前に大切な思い出になりました。また、多くのプロジェクトを通じて、入社前には知らなかった、愉快で個性的でもちろんスキルのある面々とも仕事をすることができました。

主体的にネットサービスを企画・開発・運営する人間にとって、個性的なことは美徳です。1年ほど前に、上司が出戻ってきた別の上司に僕のことを紹介する際に

「もりうちさんは転職してきてまだ2年も経っていないんですが、ディレクターの中で誰よりもライブドアな感じの人です」

「おおなるほど」

という非常にハイコンテクストな紹介をされたことは今でも忘れられません。

◆財産:知り合いが増えた

在籍中の前半は新規サービス開発チームにいたことでイベントを通じて、社外の多くの人と知り合いになったり再開することができました。 人の中に割り込んでいくのが大の苦手な自分にとってFacebookやブログは天恵のようなツールで、こちらがホンネをOpen&Shareする姿勢を続ければ続けるほど、お互いにフィーリングが合う合わない人というものが自ずとわかってきて、頻繁に酒を酌み交わすのとはまた別質の交流を続けることができています。

はぐれディレクター旅情派 〜2012年は「何をするか」から「どう働くか・どう生きるか」へ
http://blog.livedoor.jp/ldmoriuchi/archives/5037569.html

◆経験:チームづくりに深くコミットできた

NHN Japan に社名が変わってからの後半は、ライブドアを支えるチームの一員として、如何にサービス規模と利用者の期待に応える、改善を続けられるプロジェクト体制を再構成して、回していくかという、大変内向きのミッションに取り組んできました。

ことWebメディア開発に携わるということにおいて、"長い歴史があり"、"今も注目されていて"、"利用者に支えられた巨大なトラフィックがあって"、"優秀で熱くて個性的なネット編集者がいる"、そんな現場は、数えるほどしか存在しません。

エキサイティングで恵まれた所帯の中で、Webサービス視点からメンバー達の能力や思いを引き出そうとしながら主体性をもって運営ができたことはWebディレクターとしての貴重な財産になりました。

◆人生の肥し:ブログが面白くなった

個人ブログとは極めて孤独で内省的な営みである、と思っていた時代が僕にもありました。

今までの職場

  • ブログを書いている同僚はほとんどいない(もしくは公表していない)
  • 職場で(休み時間や終業後であっても)ブログを書くのは憚られた
  • 忙しくなるとブログ書くモチベーションが下がる
  • ネットでの話題で盛り上がる相手は少ない

ライブドア

  • 社内でもハンドルネームやサイト名で呼び合っている
  • どうみても日中の昼間に同僚のブログが更新されている
  • 忙しくなるほど書きたいネタが増える
  • はてブをつけようとすると必ず先に同僚がいる

「服を買いに行く服がない」という言葉がありますが、自分がその時どきで考えたこと、思いついたこと、感じたことを整理された形(言葉)にする習慣があれば、いざという時に困らない、迷わない(ぶれない自分でいることができる)強さがあります。

別に日記でもパワポでも何でもいいのですが、ブログほど最適で誰にでも自由に使えるツールを他に知りません。

(雑感)1,000ブクマ超えたから、七月二十一日は私のブログ記念日。 http://blog.livedoor.jp/ldmoriuchi/archives/3960538.html

 

会社がLINEになって

残念ながら僕の担当領域では、部分的にしか関わることができなかったのですが、LINEの企画や開発、広報を担当する現場のスタッフは、着実で献身的に仕事をするだけでなく、面識の少ない僕たちにも気配りができる、素晴らしい同僚たちでした。今では元ライブドアから合流した同僚たちもすっかり溶けこんでモチベーション高く活躍しています。

世界に通用するする可能性を持ったプロダクトはまさにこの現場の具体的な動きで成り立っているわけで、これからもっと多くの人にスポットライトが当たるといいなーと思っています。

ということで、LINE、livedoorニュース、livedoor Blog の今後の発展と成長を楽しみにしています! (おっと、BLOGOSも^^)

 

これから

umeda

近年の私たちの界隈での花形サービスは、ソーシャルゲームやコミュニケーションアプリでしたが、僕がライブドアで携わってきた、ネットメディアやCGMについても(また何周かして)改めて現実社会の中での存在意義を真剣に議論されるターンがやってきたと実感しています。

という意味で、この分野の中で自分がやれることもやりたいこともまだまだたくさん残っています。

このたびは自分の意志で急遽退職することにしたのですが、温かい計らいのもと6月以降も当面は社外パートナーとして現職の仕事をお手伝いしながら、焦らずに進路を考えることができるようになりました。

せっかく転がり込んできた自由な期間ですので、自分の好奇心のためのちょっとした寄り道も楽しみながら、今までやってきたこと、今考えていることの延長線上にある働き場所を探したいと思います。

"ライブドア"というきっかけで、知り合うことができた仲間の皆さんも、"ライブドア"でのキャリアがきっかけで近い将来出会うことになる皆さんも、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

ライブドアで働いてみやしませんか? : ワラパッパ (WARAPAPPA)
http://warapappa.jp/archives/1327424.html