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2015年のラーメントレンドを先取りする「京都淡麗系」4選

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"京都ラーメン"と言うとみなさんはどんなタイプの一杯を連想しますか?

 

まず「ますたに」「あかつき」に代表される豚骨or鶏ガラスープ+ヤワヤワ麺のクラシック系ですね。

 

京都ラーメン基本のキ

curryさん(@curry_)が投稿した写真 -

そして元祖ガッツリ系「亜喜英」「無鉄砲(ほぼ奈良ですが)」のような豚骨ドロ系も根強いファンがいます。ここ10年だと「しゃかりき」「高倉二条」から関西でいち早くつけ麺ブームが起こったのも京都からでした。

 

「麺の方は定番とゆ・・・」 「定番で!!」 付け合わせの味付きシイタケが白眉

curryさん(@curry_)が投稿した写真 -

もちろん全国区ですが「天下一品」の鶏&ヤサイのドロドロスープを思い浮かべる人もいますし、そこから派生した「極鶏」「たか松」「鶴武者」のような鶏白湯系を連想する方は直近のトレンドを抑えていると言えます。 gokkei

・・・とそんな中、2014年のニューカマーを追いかけていた僕が、新系統を確立する予想をしているのが「京都淡麗系」です。

 

今、はじめて書きましたw「京都淡麗系」。

それでは、トレンドは追いかけるより共に作り出していきたいという意識が高い、アーリーでイノベーティヴな諸兄に向けて「京都淡麗系」おすすめ店4つをシェアさせていただきます。

 


2015年のラーメントレンドを先取りする「京都淡麗系」4選 : Blog Start All Over

Blues とおっさん化

ブルース・サミット

学生の頃、Blues のバンドをやって入れ込んでいた時期があった。とは言っても、クリームやオールマンブラザーズバンド、スティーヴィー・レイヴォーンとか 白人ロック 寄りの曲も多かったし、スライドギターやハープを使うわけでもないハタチそこそこの日本人が演る見よう見まねでしかなかったんだけど、オーティス・ラッシュやジェームズ・コットンの名曲をなぞって、自分たちなりの音で演奏するのは楽しかったし、何よりBlues ってフォーマットとしてはシンプルでかつ、自由度も高いから、趣味でも楽器をやってるんなら、自分でも一度は演奏してナンボのジャンルだと思っていた。

 

実際、当時の軽音サークルで「セッションやろっか」ってなると、手練れの先輩たちはとりあえずkeyがEかAのお決まりのブルース進行から始めるんだけど、3-4 回しくらいすると眠たいブルースから発展してめっちゃかっこ良くなったりする。そして普段Blues 的なフレーズとか弾かない人もその人なりの個性が滲み出るブルージーなフレーズを聞かせてくれると、「なーんだちゃんと下敷きにはしてるんじゃないすか^^」と内心うれしかった。


とは言え、軽音サークルでバンド組んでいるみんながセッションでインプロビゼーションや音での会話を楽しみたかったわけでなない。普通の学生はテクニカルか刺激的なものを求めてロックバンドをはじめる。だから(どちらも自分が生まれる前のミュージシャンだけど)シドヴィシャスはカリスマで、マディ・ウォーターズは教科書の人。ジミヘンはその中間くらい。だから、苦手なジャンルにBlues を挙げる人は多かった。そして何よりも絶望的に女の子にモテなかったことは言うまでもない。


ただ、Blues 好きな学生たちは自分たちがメインストリームとずれてきていることも分かっているし、またある意味「枯れてる俺たちかっこいい」というめんどくさい美意識もあったりする。だから Blues の話をするとき(と麻雀のはなしをするとき)は自分たちのことを進んで「おっさん」と言っていた。まだ22歳なのに。そんな感じだから18歳や20歳の後輩は「ああ、あのBlues (や麻雀)好きな先輩たちは僕達よりおっさんだよね!俺達はくるりを聴くよ!」みたいなよくわからない細かい世代が刻まれていた。

 

そんな自虐的な自称「おっさん」の心中には絶対的な優越感というか拠り所があって、それはだいたいのロックミュージックのルーツを遡るとBlues をスタイルとしていたミュージシャンやグループに行き着くこと。君らが最初に覚えるフレーズの手癖それ ブルースペンタトニックやで、とか、君らが夢中なビジュアルバンドのギタリストが敬愛するギターヒーローたちもマディやヒューバート・サムリンといった大御所とのセッションでは君らと同じキッズそのものなんやで、とか、君たちが弾いている尖った逆三角形のギターも最初は左利きの黒人のおっさんが流行らせたんやで、とか。

 

「ブルース サミット(※)」というフェスに何度か行ったことがある。フェスとは言っても山ガール的な女子はいない(山谷的な中年は多い)。ここで自称Blues 好き20代だった自分は本物の「オッサン」の塊と熱気に圧倒されるとともに(Blues 好きにもかかわらず)若干引いてしまう。甘かった。おっさんを名乗ってごめんなさい。
オーガナイザーなMCが「Blues サイコー!」と高らかに宣言する。酔っ払らったオッサンたちが怪しい踊りで揺れる。ヤジる。煽る。愛すべきおっさん達はバンドやBlues マンと一緒に年を取っている。そして演者としてのBlues マンの寿命はとっても 長い。若くて上手くて味のあるブルースマンは大変である。

 

そんな様子を横目で見てパンクロッカーやディスクジョッキー達は「高年齢化するBlues 界隈」とか「ブルースマン (笑)」なんて、小バカにすることで自分たちはもっとモダンでスマートでいけてる感をアピール。おっさんたちは「(いやそれって結局Blues がやってきたことをコピペしてならべてるだけでしょ)」とか別に言わないけどたぶんそれで満足してる。

 

そんな感じでロックという音楽とBlues というジャンルの関係性はなんだかんだ言って不穏というよりは平和なものです。だからこれからもブログ、もといBlues も、めんどくさいおっさん臭が漂う中でそこそこには若い血も取り入れて形を変えながらも、演奏され続けるんじゃないかと思っているわけです。

※・・・ブルースサミットじゃなくてジャパンブルースカーニバルだった。

 

【転載】【謝辞】LINE株式会社を退職します

この記事の読了時間:5分

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※このエントリは本館の同記事のミラーです

ライブドアで入社して以来、2年と7ヶ月勤務したLINE株式会社を5/31付けで退職することとなりました。最終出社日のお勤めを済まし、とても温かい送別をいただいた今、いちブロガーとして残されたお仕事はこの「退職エントリー」のみです。

あっという間でしたがとても充実した在職期間を振り返るこの記事をもって、お世話になった各方面の皆さんへのお礼と代えさせていただきます。

やってきたこと

企画・開発ディレクターチームのマネージャーとして、各サービスに主体的に関わることができました。

ネットサービスを開発運営する会社での経験は初めての上に、歴史たっぷり悲喜こもごもなライブドア。自分たちの関わったサービスが、アイデアを出した機能が、世の中で言及される(されうる)刺激的な体験をすることができました。

NHK NEWS WEB ネット報道の新潮流(2) アプリがニュースを変える http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2013_0508_02.html

きっかけはライブドア事件!? NHN Japan ディレクターブログが描くディレクターの未来像(1/2):サイラボ|cylab
http://cylab.jp/2012/08/nhn1.html

Facebookプラットフォームをどう活用するか――“マジレス”投稿サイト「ANKER」の狙い (1/2) - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1109/16/news010.html

 

具体的に良かったこと

◆思い出:憧れの人たちと仕事ができた

入社前のいちライブドアファン時代から、ブログやIT系ニュースで勝手に憧れていたライブドアスタッフ、

@nipotanさん, @lestrratさん, @ikebeさん, tabbataさん, kokuboさん, sasakillさん, chakurikiさん, 941さん, スエヒロさん

たちと同じ「中の人」として具体的にプロジェクトを進めたり、カジュアルにディスカッションができたことは経験と言う以前に大切な思い出になりました。また、多くのプロジェクトを通じて、入社前には知らなかった、愉快で個性的でもちろんスキルのある面々とも仕事をすることができました。

主体的にネットサービスを企画・開発・運営する人間にとって、個性的なことは美徳です。1年ほど前に、上司が出戻ってきた別の上司に僕のことを紹介する際に

「もりうちさんは転職してきてまだ2年も経っていないんですが、ディレクターの中で誰よりもライブドアな感じの人です」

「おおなるほど」

という非常にハイコンテクストな紹介をされたことは今でも忘れられません。

◆財産:知り合いが増えた

在籍中の前半は新規サービス開発チームにいたことでイベントを通じて、社外の多くの人と知り合いになったり再開することができました。 人の中に割り込んでいくのが大の苦手な自分にとってFacebookやブログは天恵のようなツールで、こちらがホンネをOpen&Shareする姿勢を続ければ続けるほど、お互いにフィーリングが合う合わない人というものが自ずとわかってきて、頻繁に酒を酌み交わすのとはまた別質の交流を続けることができています。

はぐれディレクター旅情派 〜2012年は「何をするか」から「どう働くか・どう生きるか」へ
http://blog.livedoor.jp/ldmoriuchi/archives/5037569.html

◆経験:チームづくりに深くコミットできた

NHN Japan に社名が変わってからの後半は、ライブドアを支えるチームの一員として、如何にサービス規模と利用者の期待に応える、改善を続けられるプロジェクト体制を再構成して、回していくかという、大変内向きのミッションに取り組んできました。

ことWebメディア開発に携わるということにおいて、"長い歴史があり"、"今も注目されていて"、"利用者に支えられた巨大なトラフィックがあって"、"優秀で熱くて個性的なネット編集者がいる"、そんな現場は、数えるほどしか存在しません。

エキサイティングで恵まれた所帯の中で、Webサービス視点からメンバー達の能力や思いを引き出そうとしながら主体性をもって運営ができたことはWebディレクターとしての貴重な財産になりました。

◆人生の肥し:ブログが面白くなった

個人ブログとは極めて孤独で内省的な営みである、と思っていた時代が僕にもありました。

今までの職場

  • ブログを書いている同僚はほとんどいない(もしくは公表していない)
  • 職場で(休み時間や終業後であっても)ブログを書くのは憚られた
  • 忙しくなるとブログ書くモチベーションが下がる
  • ネットでの話題で盛り上がる相手は少ない

ライブドア

  • 社内でもハンドルネームやサイト名で呼び合っている
  • どうみても日中の昼間に同僚のブログが更新されている
  • 忙しくなるほど書きたいネタが増える
  • はてブをつけようとすると必ず先に同僚がいる

「服を買いに行く服がない」という言葉がありますが、自分がその時どきで考えたこと、思いついたこと、感じたことを整理された形(言葉)にする習慣があれば、いざという時に困らない、迷わない(ぶれない自分でいることができる)強さがあります。

別に日記でもパワポでも何でもいいのですが、ブログほど最適で誰にでも自由に使えるツールを他に知りません。

(雑感)1,000ブクマ超えたから、七月二十一日は私のブログ記念日。 http://blog.livedoor.jp/ldmoriuchi/archives/3960538.html

 

会社がLINEになって

残念ながら僕の担当領域では、部分的にしか関わることができなかったのですが、LINEの企画や開発、広報を担当する現場のスタッフは、着実で献身的に仕事をするだけでなく、面識の少ない僕たちにも気配りができる、素晴らしい同僚たちでした。今では元ライブドアから合流した同僚たちもすっかり溶けこんでモチベーション高く活躍しています。

世界に通用するする可能性を持ったプロダクトはまさにこの現場の具体的な動きで成り立っているわけで、これからもっと多くの人にスポットライトが当たるといいなーと思っています。

ということで、LINE、livedoorニュース、livedoor Blog の今後の発展と成長を楽しみにしています! (おっと、BLOGOSも^^)

 

これから

umeda

近年の私たちの界隈での花形サービスは、ソーシャルゲームやコミュニケーションアプリでしたが、僕がライブドアで携わってきた、ネットメディアやCGMについても(また何周かして)改めて現実社会の中での存在意義を真剣に議論されるターンがやってきたと実感しています。

という意味で、この分野の中で自分がやれることもやりたいこともまだまだたくさん残っています。

このたびは自分の意志で急遽退職することにしたのですが、温かい計らいのもと6月以降も当面は社外パートナーとして現職の仕事をお手伝いしながら、焦らずに進路を考えることができるようになりました。

せっかく転がり込んできた自由な期間ですので、自分の好奇心のためのちょっとした寄り道も楽しみながら、今までやってきたこと、今考えていることの延長線上にある働き場所を探したいと思います。

"ライブドア"というきっかけで、知り合うことができた仲間の皆さんも、"ライブドア"でのキャリアがきっかけで近い将来出会うことになる皆さんも、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

ライブドアで働いてみやしませんか? : ワラパッパ (WARAPAPPA)
http://warapappa.jp/archives/1327424.html

 

 

safari のブラウザでファイルアップするよん

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iOS6のsafariから↑の写真を撮ってエントリー記事に反映した。

 

以下手順です。。

(反映した写真の順番の入れ替えがブラウザからできそうになかったのでここからPCでの作業><)

 

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かんたん。とは言えブログで使いどころがあるかというと微妙。

便利な投稿アプリもあるし。

 

 

 

 

【転載・追記あり】ウェブのオープンモデルが終わらざるを得ないもうひとつの理由

※以下は本館ブログからの2011年3月7日の記事からの転載に末尾に追記をしました。


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今さらかよ!って感じですが米ワイヤード誌の「the Web Is dead」の話から始まるコラム記事がありました。インターネットの「オープンモデル」と「クローズドモデル」の比較で、オープンモデルは「利用者からのお金の取りやすさ」において将来性が見いだせず、一方クローズドモデルはプライバシーの独占問題に危険をはらんでいるという内容でした。

 
フェースブック、iPhoneに殺されるウェブ オープン・モデルに立ちはだかるプライバシーの壁  | 小池良次「シリコンバレー・イノベーション」 | 現代ビジネス [講談社]
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2196

 
さて、この記事を読んで思ったのが、「利用者からのお金の取りやすさ」の比較をしておきながらどうしてもうひとつの大きな違いである「PV・SEO」による収益モデルの話は出てこないんだろうということでした。
そう思って「the Web Is dead」を扱った記事をいくつか探した中で、元ネタを明快に解説しつつ、そのあたりのことを示唆してしているのがこちらの記事でした。
 
やっとウェブが死んでくれた(Thank God!) The Web is dead. - Market Hack(外国株ひろば Version 2.0) - ライブドアブログ
http://markethack.net/archives/51612471.html
 
「PV・SEO」の言葉は出てきませんが、現状のオープンウェブの歪みを指摘して「新たな閉じた世界」の新たな可能性というか必然性を想起させてくれます。

 

しっかりした課金の途があるからこそ、プレミアム・コンテンツを惜しみなく出してもコンテンツのクリエーターが「タダ働き」する心配をしなくて良いわけです。

 

すると最近IPOの申請をしたデマンド・メディアのように「アドセンスで得られる収入より安上がりにコンテンツを作る」ことで利益を出そうとするしか活路は無くなるわけです。

 

それ(閉じた世界)はネット上でのサービスの提供者に様々な課金方法を可能にし、ひいてはより良質のコンテンツをネットにどんどん出してくるひとつのキッカケなのです。

 

つまり、現状の「PV・SEOが支配するゲームに」に疲弊したり、限界を感じたり、あるいはもっと無邪気に飽きちゃった人たちから順に、新しいもの(冒頭の記事で言うところのソーシャルウェブやアプ・エコノミー)が積極的に試されてシフトしているのが今まさに起こっていることと考えられるのではないでしょうか。

 

個人やベンチャーでWebサービスを作ると、維持していくために美しく機能美にデザインされたはずのトップページにアドセンスを貼ったり、被リンクをかせぐために誰も幸せにしないサテライトサイトを運営したり。もし、そういう事をしなくても活動が維持できる、あわよくば大儲けできるプラットフォームがあれば、もしくは自分たちが先駆者となれる可能性があれば、意欲旺盛なクリエイターほど、新しい方に向き合いたくなるもの。

「インターネットの自浄作用」というか僕らに自浄作用なんてあるのか信じられないけど、「炎上マーケティング」はまっぴらだと思う、僕の方法。 - hrkt0115311の日記
http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20110305/1299330536

さてこの話題はそれほど論旨とは関係ないのですが・・・。正直、事件自体はゲンナリだし、その後にこのネタを話題にしたコンテンツが溢れ出したのにはウンザリしているところに、挙句の果てに炎上マーケティングの陰謀に違いない!という話になっててもう吐き気がしそうw
自浄作用を期待するにしても、その手のひらの上で頑張っても難しいよ、というオハナシ。

そう、炎上マーケティングなんてPV・SEOルールを逆手にとって儲けを出す最たる例。騙す方も騙される方も、妙な一体感を持ってお祭りを盛り上げている不毛な様は、たしかに「Web Is Dead」、もしくは腐臭漂う「Living dead」な感じもしないでもありません。

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そんなPV・SEOも登場当初は本当に美しいものでした。

ブログプラットフォームが提案した「パーマリンク」はコンテンツをURL一意に表すことをデファクトスタンダードにして、検索エンジンの精度やアーカイブ性を飛躍的に上げてくれました。必然的にページ数(とそれに伴うPV)も飛躍的に増加したわけですが広告の面が物理的に増えたことでメディアと広告主はもちろん、ユーザーにも一時的には恩恵をもたらし、インターネットの市場を拡大してくれました。
そして、人間が探す以上に合理的で賢くなった検索エンジンから、選ばれるために「SEO」技術が生まれて、Webページの構造は合理的になり、コンテンツの文章は分かりやすくなり、製作者の自己満足以外の何者でもないFlashページは駆逐され、その制作フィーはSEOルールに最適化した優れたCMSに費やされました。
その結果Googleという会社が儲かって無料で素晴らしいWebメールを初めとするツールを提供してくれているのだからほとんどは美しいシナリオで今日まで進んできたと言えます。

ただ・・・、(唐突ながら敬愛するモウリーニョの言葉を借りると)「偉大なSEOとともにあったサイクルは終わろうとしている」のかと。

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ということで、SEOさん長い間メインを張ってお疲れさま。これまでのこと、本当に感謝してるよ!(でも、これからも仲良くしてね!)
 
 

追記@2011/12/5

今年も残すところあと1ヶ月を切りましたがPVは今も元気いっぱいです(笑)
思わず新たにこんな記事を起こしてしまいました。

「PV(ページビュー)賞」に思うこと | Blog Start All Over
http://blog.livedoor.jp/ldmoriuchi/archives/4934384.html

PVはまあ、こんな感じなのですが、「SEOからの支配」に関してはすこしずつ変わりつつある2011年であったと感じています。Webサービスがより本質的に実生活に近付いている中で、認知経路としての検索エンジンの地位は相対的に下がりました。

一方で、AppStoreしかり、android Market しかり、ソーシャルゲームのプラットフォームなり、新たな支配的なプラットフォームも続々と影響力を高めてはいますが、(健全な意味での)牽制が働いていて危惧すべきほどの独占的価値観の支配は今のところ生じていないのではないでしょうか。

 

【転載・追記あり】Webサービス × Gamification(ゲーム的味付け) × Optimism(楽観思想)という仮説

※以下は本館ブログからの2011年4月24日の記事からの転載に末尾に追記をしました。


 

ロケみつ ~ロケ×ロケ×ロケ~ 桜 稲垣早希の四国一周ブログ旅 3 ウサギの巻 [DVD]
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いきなり関西ローカルな話でアレですが毎日放送の「ロケみつ」という番組にブログ旅という看板企画があります 。この企画では女性芸人の稲垣早希が日本全国を津々浦々、各県のチェックポイントをクリアしながら旅していくのですがこの道中では

  • 1日2回、ブログ記事についたコメント数だけ旅の資金がもらえる。
  • サイコロの目によって全額没収〜コメント数×10まで変化する
  • サイコロや資金に関係なく使える各種カードの存在
などのゲームルールがあります。
 
ロケみつ|桜 稲垣早希の目指せ!鹿児島 西日本横断ブログ旅 : 西日本横断ブログ旅のルール
 
テレビ番組なのでゲームと言うにはとてもシンプルなルールですが、視聴者のコメント数が旅に反映されることもあり毎週気になって年甲斐もなくサイコロシーンは早希ちゃんと一緒にハラハラしながら見てしまいますw
おそらくこれが、ただの可愛い女の子の貧乏旅行をお届けするだけの番組だったら、TVをほとんど見ない僕がここまで毎週楽しみにしてみることもなかったはず。貧乏旅行というメイン企画にブログ&サイコロ資金ゲームという味付けがみごとに調和して、深夜に関わらず関西ではなかなかの人気番組に成長して電波の届かなかったはずの関東でも一部のカルト層に人気を博しております。
 

 
さてさて、前置きが長くなりましたが、ここ最近、僕たちの企画開発の現場において間でGamification(ゲーミフィケーション)というキーワードが頻出します。 
 
「Gamification(ゲーム化戦略)」について話すうち、ゲーセンで「Anser&Anser」をやりに行った - アルカンタラの熱い夏

僕は個人的に、去年辺りから今もWeb業界を席巻している「ソーシャルゲーム」から距離をおいているつもりでした。Web業界の中にいて、流行りの儲かる「ゲーム」ではない「サービス」のソーシャルウェブに取り組んでいることを勝手にひとつのポリシー(自己満足)と感じていたのです。
(ユーザーとして遊ぶ側ではゲームはそこそこ好きなんですけどね)
 
「ソーシャルメディア」「ソーシャルグラフ」とゲームはとても相性が良く、現在最もエキサイティングな成長分野であることは疑う余地は無かったのですが、インターネットは手段というよりも目的としている自分にとっては、同じWeb業界でもゲームの「側」に行くことは自分の魂を売り渡す(?)くらい異分野だと考えていたのです。

そんな頭の固かった僕にとって、Gamification は絶妙なニュアンスのキーワードでした。なぜなら、Gamification はサービスの本質や目的までをゲームに変えてしまうわけではないからです。

Webサービスにおけるゲーミフィケーションとは、ゲーム的な要素を取り入れてユーザーの動きをよりアクティブにしますが、決してユーザーの主目的はゲームの達成に置き換わるわけではありません。仮にゲーム要素がなくても十分にそのサービスの存在はユーザーにとって有益なものとして成り立っていますが、ゲーム要素があったほうがよりユーザーは「ハッピー」に「能動的に」サービスに継続参加しするようになる、Gamification とはそんな魔法のスパイスなのです。(と解釈しました!)
 
そしてさらに最近、Gamificationの関連記事を読みあさっている中で、Webサービスを考える上での慧眼となるコトバがありました。
ゲーミフィケーションを機能させる4つのメカニズム
・Urgent Optimism
・Social Fabric
・Blissful Productivity
・Epic Meaning

via 進化するゲーミフィケーション(The Gamification Evolution)| NOTE by Hiromi Kubota. 
 
 
特に刺さったのがこの内の1つ目「Urgent Optimism(しつこいくらいの楽観性)」というコトバです。ここで挙げられている楽観性とは、ユーザーのゲーム内での上昇願望からくる参加モチベーションのことで、これをうまく持続・増長させることが肝要ですよーというような意味なのですが・・・
 
ここで僕がはっと気づいたのは、これからの Gamefication 要素を持った Webサービスには、企画・設計思想においても、Optimism(楽観性)を持っていることが必要なのではないかということ。

普通、Webサービスを企画・設計する際には様々なバッドケースを想定して予防性を張っておいたり無難な方向に落ち着けてしまう引力が働きがちです。
特に日本のWebサイト・サービスに於いては、その傾向が強く、デザインにしてもユーザーインタフェースにしても、コピーワークにしても、欧米から出てくる同種のものと比べると「振り切れていない」印象をユーザーに与えがちだと常々感じていました。

もちろん、社会的に悪用されるような抜け穴はあってはならないし、システム自体は堅牢でなければいけませんが・・・と言う前置きはありながらも、サービスの企画・設計の思想においては楽観性に振りきってしまった方がメッセージも伝わりやすいし、ユーザーをモチベートしてサービスを活性化させる Gamification との相性はさらに良くなるのではないでしょうか、、と思ったわけです。

Gamification(ゲーム的味付け) が無い中で の Optimism (楽観的)なサービス設計ではバランスが取れず成立が難しく、逆に Not Optimism つまり悲観的・保守的なサービス設計下では Gamification は活性的に機能しないのではないか、そういう仮説を立てるに至りました。

 



ところで、冒頭で紹介した「ロケみつ」では道中のちょっとしたうれしい出来事(ご飯・感謝・おやすみ・絶景)でも必ず楽しい音楽で過剰にハッピーな演出をします。また、いちいち稲垣早希ちゃんが幸せな笑顔と可愛い関西弁でいいリアクションをとるので、視聴者もついついのめりこんで応援したくなってしまいます。

ということで、ここでも

「可愛い女の子の貧乏旅行(企画)」+「ブログコメ&サイコロ資金(Gamification)」+「過剰にハッピーな演出(Optimism)

の黄金の方程式が成り立っているような!?

とオチがついたところで、「Gamification」と「Optimism(4つのメカニズム)」については引き続き追いかけて研究してみたいと思います。ちゃんちゃん。

 

Gamification 関連リンク

マーケティングの最新トレンド、ゲーム化戦略とは « GQ JAPAN

http://gqjapan.jp/2011/04/01/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AE%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%89%E3%80%81%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%8C%96%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%81%A8/  


世界を面白くするGamification / GameBusiness.jp

gamification.jp

http://gamification.jp/   


追記@2011/11/21

この記事を書いてから半年が経ちました。その後、僕はライブドアANKERというサービスをリリースして、ロケみつでは西日本横断編もいよいよ宮崎県も後半で最終盤に差し掛かりました!
・・・さて、以前は下記の4つのポイントのうち「楽観性」に注目したのですが・・・
ゲーミフィケーションを機能させる4つのメカニズム
・Urgent Optimism(しつこいまでの楽観性)
・Social Fabric(ソーシャルな構造)
・Blissful Productivity(至福の生産性)
・Epic Meaning(叙事詩的な意味付け)

via 進化するゲーミフィケーション(The Gamification Evolution)| NOTE by Hiromi Kubota. 

今日、最も気になっているのは4つ目の「Epic Meaning」だったりします。

他の3つは実際にWebサービスを作ったり見たりしてだいぶん分かってきました。そして今では、サービスの立ち上げ時に「抑えるべきポイント」としてノウハウ化されつつあることだったりしますが、この「Epic Meaning」については、ソーシャルの力を使ったソリューションを組み立てる上でのもっとそもそものことを問うていることにおぼろげながら気づき始めました。

Epic Meaning – players will be highly motivated if they believe they are working to achieve something great, something awe-inspiring, something bigger than themselves.

ユーザーがサービスの世界にハマる大きな意味や目的・・・それは言うまでもなく、ポイントや現金だけではないはずです。

同じブログの最近のエントリーにヒントがありました。自分の中でまだ言葉にはうまくまとめられていないのですが、Webサービスの設計というかその前のコンセプトメイキングの部分にも大いに関わるかなり上のレイヤーで求められることが高次元になったという感触を持っています。

このあたりは後日別エントリーで考察できればと考えています。

 

【転載・追記あり】Facebookのタイムラインなら自分のライフログを見てもっとニヤニヤできる

※以下は本館ブログからの2011年10月31日の記事からの転載です


 

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先日、同じ会社の在宅勤務のメンバーの勉強会に参加する際のイントロダクションとして、自己紹介をする機会がありました。その際、Facebookの新プロフィールとして、デベロッパー向けに先行公開されている「タイムライン」がとっても役に立ちました。
 
タイムラインのご紹介

 

タイムラインで自己紹介

以下、自分のタイムラインのキャプチャーで再現してみます。

クリップボード10
▲まずはこだわりのあるカバー画像で挨拶をしつつ・・

クリップボード11

▲職歴・学歴・居住地・自己紹介・関連URL・・・。この辺をちゃんと記入していれば改めてスライド等を用意しなくても、ブラウザを写しながらの説明で事足ります。(LTでお馴染みTwitterやブログの宣伝もできます)

 

クリップボード09

▲最近どんなことに興味持ってるかは最近のフィード履歴を流しながらざざっと説明。(見せたくないフィードは事前に非表示にしておけばOK)

 

チェックインとマップが特に楽しい

そして、今日の本題。特にチェックイン履歴をシームレスな地図の中で表示するマップ機能が秀逸!

 

クリップボード01
▲最近出張で全国を動き回っている自分はこのページを操作しながらあとは口頭で補足するだけで、「最近の私」のことを説明して勉強会の場を和ませることもできました。

 

クリップボード02
▲クリックすると画面遷移は一切ナシでググッとズームして

 

クリップボード03
▲各スポットのチェックインをその場で確認できる

 

クリップボード05
▲写真の拡大もその場でLightbox

 

クリップボード051
▲友達からの突っ込みコメントもその場で見れる

 

クリップボード06
▲また、タイムライン上では適当な期間ごとに小分けにフォーカスしてくれるので、自分で振り返るときも「ああ、8月は○○にプチ旅行したっけ」とか思い出せて楽しい


クリップボード08

▲タイムラインでは過去のアクティビティはだんだん間引き(少なく)なっていくのですが、☆をつければ拡大して必ず表示されるように残すことができる

 

・・と言う感じで、実際に操作して最近の活動を見ながら楽しく自己紹介ができますし、ひとりでニヤニヤ振り返っても楽しいものです。

Facebook タイムラインはチェックイン情報のほかにも、ライフイベント(結婚・転職)や、一般イベント(セミナーとか飲み会とかライブとか)、一般フィード(ブログ記事、アプリからの投稿)もハイライトすることができますが、現段階ではこの「マップ」と「チェックイン」のインパクトと面白さがダントツだと感じています。
 

本日(10/31)現在、タイムラインはFacebookユーザー全員が使える機能として正式リリースされていないので、こうしてキャプチャーで説明するしかないのがもだどかしいのですが、リリースされればすぐに、Facebookのユーザーにはこの楽しさがわかるんじゃないかと思います。

チェックインサービスはまだまだこれから

とは言え、自分のようにFacebookをじゃんじゃん活用している一部のソーシャルネットワーク中毒者はマジョリティではないことも事実です。またそもそもとして、アメリカのスマートフォンユーザーにアンケートをしたところチェックインアプリを日常的に活用しているのは12%という数字があります。(日本ではもっと低い)

 

 

位置情報を使ったチェックインサービスについては、IT系の情報だけ追いかけていると、にぎやかに流行っているという印象がありますが、まだまだこれから。一般に使われるようになるためにはまだまだな分野です。

 

その大きな理由として、自分の位置情報を公開するメリットとリスクを天秤にかけたときに、まだまだメリットと感じられることが少ないという現実があります。

 

そんな時メリットとして推薦したいのが「自分でニヤニヤ用ライフログ」。ということで、にわかにこんな情報が話題になっています。

 

iPhoneからfoursquareのチェックイン履歴をカレンダーに追加してにやにやしませんか? | ラクイシロク
Foursquereのチェックイン履歴をEvernoteに入れる方法 | nanapi [ナナピ]
[豪]:ロケタッチのタッチ履歴をGoogleカレンダーに追加するする方法
昨日のタッチを毎朝、メールでお届けします。 You've Got Touch

 

個人的には、Facebookで知り合い・友人関係をほぼ網羅できるくらいになっている人は、断然Facebookのチェックインが良いと思います。理由は
  • 新プロフィールのマップが楽しくニヤニヤできる
  • 印象的なアクティビティはタイムライン上に大きく残しておける。
  • ニュースフィード上で(アプリより)写真が大きく表示される
ただ、あらゆるチェックインをいちいちシェアされると友達からうっとおしがられるリスクがあるのも事実。通勤のために電車に乗っただ、会社に着いただ、そんな情報いちいち知りたく(知ってほしく)ないですよね。

 

思い出と足あと

なので、自分の場合はFacebookのタイムラインが登場してからは、
  • 知人にもシェアしたい思い出になりえるチェックイン・・・Facebook
  • 足あと的な行動履歴・・・ロケタッチ
を使いわけています。ライフログの中で「思い出」と「足あと」を分けてチェックインするというすみわけができました。

 

もちろん、足あと的な行動履歴の記録も便利で大切です。たとえばこういう利用方法・・
僕は普段Googleカレンダーで予定の管理、交通費とかの経費をGoogleドキュメントで管理しているんですが
忙しい時とかはつい交通費の項目を記入するのを忘れたりどこで降りたり乗り換えしたんだっけなと思い出すのがめんどくさくなる時がまれにあります。
でもロケタッチでタッチしておけばどこで乗り換えたりどういうルートで打ち合わせにいったのかが後からでもすぐ分かります。
これはものすごく便利。ついでにそのほかの諸費用や経費もどこで何を使ったのかタッチしておけば忘れなくできるではありませんか!

 

ソーシャルプラットフォームとチェックインサービスの両方の進化に期待!

とは言いながらこの棲み分けも、Facebookの仕様変更やアプリ側のがんばりでどうとでも変わる可能性はありますし、そこがこの分野の面白いところでもあるわけです。
(OpenGraph が組み合わさればアプリ陣営にも俄然幅が広がるかとwktkしています)

 

ちなみに、Facebookに依存していない人は、Twitter+ロケタッチ or Foursquare で良いと思います。
いづれにしても、「自分でニヤニヤ」のブームで少しでもチェックインに興味を持つ人たちが増えるといいですね。

 

・・・ということで、Facebook派の自分としては、
とりあえずは早く(9月末の発表から時間がかかっている)Facebookのタイムラインが一般公開されて欲しいですね。ここ最近の「思い出」のチェックイン履歴を友達に見てほしいし、友達の作ったこだわりのタイムラインを見てニヤニヤもしたいのです。


追記@2011//11/22

私のマップはさらに成長してます!

map

 俯瞰してみれるのが楽しい。早くタイムラインが公開されて世界中飛びまわっている友人のマップを見たいものです。

また記事内で「思い出」と「足あと」の使い分けについて書いていますが、「足あと」についてはこんな便利なサービスもリリースされました。

train

OL男子の4コマ書評 : 世界初!今乗っている電車の人と話せる『トレタッチ』を、ライブドアの『ロケタッチAPI』を使って開発してみた。
http://blog.chakuriki.net/archives/51302400.html

駅だけ表示してくれるのでストレスなくチェックインできます。都内で生活している限り「どこへ行ったか」の記録の大半は駅でカバーできることに気づいたので、最近はもっぱら軽快なこのサービスでチェックインしています。